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フォトエッセイコンテスト 第6回 「わが家のお仏壇物語」入選作品

田中佛檀賞 「お仏壇クリスマス」 本田 加寿子(広島県・45歳)

田中佛檀賞 本田 加寿子

夫の義父母の住む母屋にはお仏壇がある。離れに住んでいる私たちだが、夫は昔からの習慣で朝夕お仏壇にお参りしている。私は朝だけ手を合わせる。

小学生の3人の子ども達はたまに義母を手伝って、お仏壇の水を替えたりお供えものをもらったりしている。お中元やお歳暮など頂き物があった時は必ずお仏壇に供えるし、お菓子や果物なども常に供えてあるので、子ども達にとってお仏壇はお供え物がもらえる嬉しい場所になっている。

また、仏間には同居していた義母の叔母の遺影が掛けてあり、それが義母にそっくりなのが子ども達には不思議で面白いようだ。

さて、お仏壇に親しんでいる我が家の子ども達にもクリスマスはやって来る。信心がないのにクリスマスを祝うのにはいささか抵抗があり、わざわざクリスマスパーティーはしないのだが、子ども達のサンタクロースの夢までも否定するつもりはない。仏教とサンタクロースの両方を立てるため、我が家ではサンタクロースはお仏壇にプレゼントを持ってくることになっている。そしてプレゼントは必ずお菓子である。

クリスマスの朝、子ども達はいそいそお仏壇にお参りする。プレゼントを見て、「サンタさんが来たんだね」と嬉しそうである。長男はクリスマスイブにお仏壇に柚子を供え「サンタさんゆず湯であたたまって下さい」と手紙を書いており、翌朝柚子が無くなっていたことに満足そうだった。

「サンタさんは何で好きなお菓子がわかるのかなあ」と不思議そうな子ども達。お仏壇クリスマスは、まだ当分の間続きそうである。

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