価格の差は製造技法でも生まれます 手作業製品と工業製品
  仏壇の価格の差の秘密はその仏壇の製造技法にもあります。

 元来仏壇は職人の完全な手作業と天然素材によって作られていました。しかし、現在同様の技法で製作するともの凄く高額なものとなってしまいます。

 ですから現在では多くの製造工程が機械化されています。木材を切断し鉋を掛ける作業、塗料を吹き付ける作業、釘打ちの作業などは、機械に任せることで随分とコストが低いものとなります。特に木材を切断する作業では0.1ミリ単位で切断できるコンピューター制御の機械を導入しているメーカーもあります。

 こうした作業を手作業で行う場合もありますが、手作業で行う良さは材料のひとつひとつを職人が自らの手で確認できることです。木材の場合は一本一本の性格が違うために、手作業ですと職人の熟練の技が木材に語りかけながら、一本の仏壇の木地を作り上げてゆくことになります。

 また仏壇の塗装は下地と中塗り、上塗りといった数工程が必要となりますが、昭和四十年代までは手作業で全てが行われていました。ところが生産性が悪いために吹き付け(空気を圧縮して塗料を噴霧する方法です)にすることで低単価の製品を作り出すことが可能になりました。下地、中塗りの後には研磨が行われますが、この工程も大変労力を必要とする作業で、現在では機械化されている工程もあります。

 それぞれの仏壇が価格に合わせて精一杯作られたものであるということをご理解下さい。