香木(漢薬系)の香り
 香木系の香りは漢方薬としても使われるもので、江戸時代には薬種問屋が主に扱ってきた材料です。

 白檀は香木系の香りの中でも最も知られた材料でしょう。香りはさわやかで漢方として覚醒作用があるとされ、朝の目覚めの時や、これから張り切って頑張ろう、気合いを入れようという時には白檀の香りが最高です。

 白檀のうち最高級のものはインドのマイソール地方でとれる白檀で老山白檀と呼ばれるものです。このほか白檀はインドネシアでも産出されます。同じ白檀のお線香でも価格が違うのは、使われる白檀の産地が違うことが大きな理由となります。 

 沈香と伽羅はベトナムやカリマンタン(ボルネオ島)で産出される香木系材料の中で最も高級なものです。木の樹液が固形化したものが沈香であり伽羅なのですが、沈香の上を行く香りと希少性を持つのが伽羅で、伽羅は香木系の香りの王様といえます。

 香木系のお線香は実際には白檀や沈香・伽羅だけで作られることはありません。これらの香りのベースとなる材料に丁字や茴香といった漢薬材料(多くはスパイスとしても使われます)やつなぎとして椨(たぶ)を使います。

伽羅
沈香
白檀
麝香
桂皮
丁子
茴香
龍脳
没薬
龍涎香
菖蒲根
鬱金